五頭山塊 安野川 小倉沢 ハゲ沢遡行(会B山行)  写真ナシ

遡行日 平成20年7月13日(日)
天 候  曇り後晴れ
気 温  07:00〜14:00 22.3℃〜30.01℃
風 向  S〜SSE〜E〜NE〜NEN
風 速  1m
気象データ 新潟市新津

装備
沢シューズ、スパッツ、ヘルメット、手袋、ロープ、ハンマー、ピトン、スリング類、カラビナ、確保器、エイト環

06:00  集合場所、集合出発
06:40  どんぐりの森
06:57  どんぐりの森発
11:40  水場着
12:00  一ノ峰手前で昼食
12:40  下山開始
14:02  どんぐりの森着

参加者
担当・CL矢沢さん、DAE(坂場)さん、GZF(小川)さん、渡辺しさん、諏方さん、NTR(中村)さん、椎谷さん、LTQ

会の山行で沢遡行の講習ということで、比較的遡行のし易い沢ということで、担当の矢沢さんのセレクト。
初沢遡行の方が2名(NTRさん、椎谷さん)。今年の梅雨はカラ梅雨気味でどこも水は少なめだが、先週はザッと短時間降る降り方で、前日午前中までは雨。前日、杉滝岩に向かう途中、加治川の本流は濁っていたが、内ノ倉川は増水もなかった。
まして雨が上がってマル一日近くなるので安野川水系は既に減水していると思っていた。

集合場所に心配していたDAEさんが来た。何でも肋骨を痛めているとのことで参加が危ぶまれていたが、前日、渡辺さんがランニングをしているDAEさんを見かけたので来るだろう。と話していたら到着。

どんぐりの森手前の駐車場に車を停めて、準備をしてどんぐりの森へ。CLで担当の矢沢さんは既に下降場所にロープをフィックスしておいたようだ。

DAEさんを先頭に出発。矢沢さんの指示で、布引沢の上から沢床に降りて遡行開始。順調に遡行をしていく。リングボルト2個からロープの下がっているCSでDAEさんと私が先行してロープを出す。全員問題なくクリアして少し上で小休止。
その後も、水量が少ないので直登していく。
肋骨を痛めている筈のDAEさんだが、滝を見ればワシワシと取り付く。本当に沢登りが好きなことが判る。

一ノ沢の上の滝も2・3段目をDAEさん、私で先行。直登で行けそうな2段目を私が先行。滝の中ほど上でどうにもスタンスがぬめり不安定で仕方ない。ホールドも効かない。でも無理すれば何とか届くリスがある。下からDAEさんが、1本打つか〜?と声を掛けてくれる。んじゃ、ピトン出そうと、していると下から、矢沢さんがピトンを投げてくれた。
何とかリスにピトンを突っ込みハンマーで叩いている体勢の悪い私を見かねたDAEさんがいつの間にか隣にいた。岩もシッカリしているし効き具合の良い音がする。ただ、変なスタンスでハンマー振っていたので力が入らないのでタイオフしようかな?と考えていたら、DAEさんがハンマーを持ち、「矢沢さん、打ちっぱなしでいいですか?」「OK〜」で、DAEさんがガッチリ首まで叩き込んで、長めのスリングをセットしてアブミ状態にセット。抜け口でDAEさんが確保している間に、3段目を私が先行して、ロープを流した。2段目を登った皆さんを確保。

その先、支沢を2つやり過ごすと、水量が減りツメが近い事を暗示させる。
ハゲの滝は半分直登して上半分は薮に逃げた。CLは直登してきた。その後は淡々と水流を追い、水場に出た。
水を汲んで登山道に上がり、五頭山方向に向かい、三叉路から一ノ峰方向へ向かい少し手前のゼロ峰で食事。
ヒンヤリ涼しかった沢から登山道に上がった途端、玉の汗。
少し冷えた身体もあちちモードでチベタイ飲物で先ずは安心。皆さんのオカズのお裾分けでお腹いっぱい。
後は淡々と下山だけど、暑い・・・・こんな日に尾根登りは厳しいのう〜。

三ノ峰の避難小屋は改築されるとかで、資材が上げられていた。
登山道も相当な部分を木段で保護して、廃木材チップが敷きつめられている。・・・・足裏にはソフトな感じだ。
でも、余りに人工工作物が多く、いくら天然素材を多く使用していても、賛否やら好みが分かれる可能性があると思う。
それにしても凄い手の入れようだ。
とはいえ、五頭は一年を通して登山者が入る山なので、オーバーユースの懸念があると云えばその通りかもしれない。

自然を楽しむ登山という行為そのものが自然環境にインパクトがあることも事実だ。
私達、地方の登山者も無縁ではない。


しばらく五頭も訪れていないと様変わりするものだ。

今回、テストした沢シューズのソール=アクアステルス
水面前後の茶色のヌメっとした水苔これはフリクションは悪い・・・・これはフェルトの方が良い。
しかし、それ以外の状況ではアクアステルスの方が良いと思う。これは多分、フェルトの厚みが足裏感覚を鈍感にするのに対しアクアステルスの方が足裏感覚が明確。・・・・・・な気がしました。
茶苔は蹴らないようにベタベタ歩きで行けば対応できるので慣れることで問題はないと思う。


今回、初めて沢に入った方も楽しんでいただけた様だし
全員、無事故で好天に恵まれ楽しい遡行でした。

最後に、本当はトップで行きたかっただろう矢沢さん、CLという職制上、最終から後塵ならぬ、濁り水の中を歩く場所もあり、さぞウズウズされたことと思います。是非、今度はご自分で楽しまれて下さい。そのときは、自分が下がりますので。
本当にありがとうございました。



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